Training camp – in Hyoutei gakuen -:Audience 1 - 1/4


合宿4日目。
なんだかんだいつの間にか、もう半分過ぎちゃったなあ・・・なんて思いながら、今日も寝ぼけ眼で朝食を取っていた時だった。

「そういえば可憐。」
「うんっ?」
「合宿始まったばっかりの頃にさ、考え事がどうのって言ってたけどあの話どうなったの?何か解決した?」
「あ。」

一緒に朝を食べていた新城からそう聞かれ、不意に思い出した。
いや。一応、完全に忘れてたわけではないのだが。

「ううん・・・結局時間取れてなくってっ。色々あったし、それどころじゃっていうかっ。」
「まあ、今回の合宿は確かに色々イレギュラーが多いわよ、ね。停電とか、芥川君が起きて試合してたりとか。」
「起きて試合してるのがイレギュラーって言われると・・・」
「ねえ・・・そうなんだけどさ。」
「あ!ねえ、可憐ちゃん。今思いついたんだけど、芥川君と同じ戦法を取るっていうのはどう?」
「えっ?」
「つまり、困った時の部長様頼み、って事よ!」

困った時の跡部頼み。というと。

「それって、跡部君に可憐の悩みを解決してくれるように頼むって事?」
「やだ、違うわよ!そうじゃなくて、跡部君に状況の提供をして貰うの。」
「状況の?」
「提供?」
「要は、ね?目下の困ったポイントは、考え事ができる場所もする時間も無い、って事でしょ?」
「そうだけど・・・」
「だから、跡部君に部屋を用意して貰うのよ。どこか落ち着けそうな場所を、ね?」
「あ、成程!」
「良いじゃん、それなら頼めそうじゃん!」

これはかなり良い案だと思われた。
跡部は実質学校の部屋という部屋を取り仕切る権利を持っているし、それと同時に学校の事を熟知している。静かな所や人の来にくい所を知っていて、そこを開けてくれるくらいは造作もなかろう。

「それでやってみたら?可憐。」
「うん・・・そうだね、ちょっと聞けそうなら聞いてみるよっ。」