Rudeness 1 - 1/7



可憐が氷帝のマネージャーとして、多忙ながらも充実した生活を送り始めて幾日か経ったある日。

「おはよう!」

可憐が教室に入ると、友人の1人である伊丹瑠璃が飛びついて来た。

「可憐来たあ!」
「えっ!?」
「ちょい、コッチコッチ!来て!」
「え?何?何?」
「ごめんね~?でも大事な用事なんだ~。」
「ま、待って待って!鞄置かせてっ!」

同じく友人の内川真美と榎本朝香に、腕を引かれ背を押され、4人の女子は連れ立って教室を出て行った。

「何処行くのっ!?ねえ!」
「そういうのアトアト!」
「そんなあ!」
「悪いけど、一限はあたし達とサボって貰うわよ!」
「ええええええっ!?」

途中可憐もとうとう無駄な抵抗と知り、連れられるがままに屋上へと来た。

解放されているとはいえ、授業中。
人など居よう筈もない。

「到着~。」
「んー!カゼが涼しー!」
「言ってる場合か!」
「あの、瑠璃、」
「分かってる、分かってる。説明するから。」

屋上は暖かい風が吹いている。
其処に4人は、スカートを汚さないようにハンカチを敷いて腰を下ろした。

「さて。実は可憐に聞きたい事があんのよ。」
「聞きたい事?」
「あのさ~。マネージャーさんに、網代茉奈花ちゃんって居るよね~?」

可憐は目を丸くした。

「居るけど、どうして?茉奈花ちゃんに用事?」
「いや、用事というか・・・」

言いにくそうにする伊丹。榎本も微妙な顔をしている。
そんな中、内川は平常な顔をちょっとだけ歪ませて、言った。

「ブッチャケさあ、私達網代さん虐められないかと思ってんだよね!」

時が止まった気がした。

「え・・・・・」

虐められる?
誰が?
あの網代が?

誰とでも仲良くなれる、人気者のあの網代が。

「いや、違うのよ!確定じゃないんだって!真美も言い方選びなさいよ!」
「えー?」
「そんな事ないよね~?って感じ?ていうか~?」

友人達のフォローが耳に入ってこない。

(茉奈花ちゃんが・・・?)

可憐の脳裏に、可愛らしい笑顔で何時も頑張る網代の姿が浮かぶ。

混乱している可憐を見て、3人も顔を見合わせる。

「・・・あのね~?偶々だったの。偶々、昨日私部活中に・・・」