四季の唄

Queen’s country: London tower

翌日。午前10時過ぎ。一同は、遠い目で晴れ渡った青空を見上げていた。「・・・・つまり。」こういう時皮切りをしてくれるのは、大体真田である。「話をまとめると、信じ難いことだが・・・」「彼女は、烏だったんだろうね。」幸村は実にあっさり言った。こ…

Queen’s country: London Eye

自然史博物館で午後を過ごすと、もうその日のスケジュールはほぼ終わったようなものとなっていた。食事まで終わって、今日は郁の影を見なかったことに、は内心でちょっとほっとしていた。まあそもそも、これだけ人数が居て、ピンポイントでばったり会った昨日…

Queen’s country: The Natural History Museum

次の日。朝食を終え、ひと段落すると、一同は夢でも見ていたような気持ちになった。昨日は結局、いつどのようにして部屋に戻ったのか、判然としない。気づいたら、いつの間にか部屋で朝日に照らされていた。一番最後まで起きていた幸村も、どうも記憶にーーー…

Queen’s country:Haunted castel 2

「んー。」「どうしましょう・・・」丸井とは、頭を悩ませていた。端的に言うと。2人は迷っていた。逃げる時に結構無我夢中で走ったせいで、元居た書斎がわからなくなったのだ。「まあ、迷っちまったもんはしょうがねえし。別に良いんじゃねえ?」「え?」「…

Queen’s country:Haunted castel 1

カーラを追って行った一同は、程なくして微妙な気分に包まれだした。急いで捕まえないと、と思っていたのだが、しばらくしてわかった。急いで捕まえる必要などないのだ。カーラはあくまで、のそのそ歩いているし。この辺は1本道で、見失っても散会の必要など…

Queen’s country:Tower Bridge

ロンドンでもっとも有名で大きい橋とは、タワー・ブリッジと呼ばれる橋である。このタワー・ブリッジは、とかく良く「ロンドン橋」とごっちゃにされるのだが、両者はまったく別物である。ロンドン橋はロンドン橋でちゃんとある。小さいし地味だから、それと分…

Queen’s country: The National Gallery

一同は、大事なことをいくつも忘れていた。まず、日時である。連れて行くと言ったは良いが、いつどこでどのようにペットを受け渡しするか決まっていない。そして、名前。連れていく「彼女」の名はおろか、依頼してきた女性の名すら聞くのを忘れていた。4人も…

Queen’s country:Request

ところで、今年の夏。氷帝学園は、イギリスにある跡部家で合宿を行おうとし、天候の不具合から断念された。そして今。ビードロズ達は達がイギリスに行きそびれたのをまったく知らないまま、イギリス行きの飛行機に乗っている。「・・・・・・・・・」「それで…

Chicken

榎本朝香は、基本迷わない性格をしている。微妙。と思う状況があっても、基本判断に時間をかけない。時間をかけて悩んだって無駄だと思っているからだ。彼女が時間をかけて悩む価値があると思っているのは、基本定期考査の時だけ。数式は時間をかけたら答えが…

Cheering song 2

「というわけで、ちょっとライブやろっかw」「何が「というわけで」なのかひとっつもわかんないんだけど。」桑原、仁王から話を聞いた次の日の昼休み、棗は音楽室にメンバーを集めて言った。「いや、何してるのか手っ取り早くわかってもらうには、これが良い…

Nemesis 2

正直な所、次の日も本当にが来るのか、と忍足は半信半疑であった。家訪問自体というより、勉強にやる気がなくなり、訪問の気も失せているのではという懸念があったのだ。しかし、次の日もは昨日とおおよそ同じ時間にまたやってきた。「うぃっす!おねしゃす!…

Cheering song 1

いつの間にか季節は深まり、秋になっていた。今は10月。つまり、2学期始まりの9月から、すでに丸1ヶ月経過している。たった1ヶ月で、郁はすでにストレスフルな状態になっていた。「・・・・・・・」「あれ?おっかしーな。ねえ一条さん、ここに置いたタ…