幸村誕2021 - 4/4


3「・・・・・」
幸「そんなに面白くなさそうな顔で漫画を読む人も珍しいね。」
3「いや、勧められたんだけどつまんなくて。」
幸「そんなに?」
3「ていうか登場人物が腹立つ。」
幸「どれ?どの辺りが?」
3「言いたい事があるならはっきり言えやって感じだし、思い込まないで本人に確認取れやって思うし、そもそも報連相出来てなさすぎて。」
幸「あはは!まあ恋愛物はそういうすれ違いからのいざこざを楽しむものだから。」
3「精市、感情移入出来るの?精市も大概回りくどい事しない方じゃん。」
幸「確かに「俺なら絶対こうはしないな」って思いながら読んではいるよ。」
幸「ただ、それはそれとしてこうする人も世の中には居るだろうなとも思うから。」
3「ああまあ確かに、居そうかどうかって話するなら居はしそう。」
幸「だろう?」
3「えーでも、えー。世の中ってこんな面倒な回りくどい奴らがこんな沢山居るもん?」
幸「程度に寄るだろうけど、大多数の人がこういう面も持ってるんじゃないかな。」
3「面倒くせ。駆け引きだとかなんだとかさ。」
幸「でも話は追えてるだろう?」
3「ああまあ、頭では分かるよ。気持ちは分からないけど。」
幸「千百合は嫌いだもんね、駆け引きとか。押して駄目なら引いてみろとか、外堀から埋めたりとか。」
3「あー、聞くだに嫌になるわ。面倒くせ面倒くせ。やれって言われても絶対嫌。」
3「大体この主人公も馬鹿なんだよ。反応伺われてるんだって分かれよって感じ。私だったら、何も気づかない馬鹿扱いされてるんだと思ってキレてるわ。」
幸「ふふっ、手厳しいね。やっぱり何かと正面からハッキリ言われる方が良い?」
3「うん。分かりやすいし。」
幸「でも、大切な事はあんまり何度も言われると軽く思えたりしないかい?」
3「軽いもんかどうかは態度とか見てたら分かるから、それは別に。」
幸「そう。」
幸「好きだよ。」
3「・・・・・」
幸「頑張って態度でも示すから、見ていてね。」
3「・・・しなくていい。」
幸「どうして?」
3「・・・いやもう、十分分かるから良いよ。」
幸「でも足りてなかったら困るし。」
3「足りてるから。」
幸「念の為に。」
3「要らない!」





(頭と心の乖離具合)




(ふふっ、まあそう遠慮しないで。)
(遠慮じゃなくて!)