幸村誕2022 - 4/4


3「・・・・・」
幸「千百合?ポーチがどうかしたかい?」
3「いや、チャック壊れちゃって。上手い事開かないというか・・・これ以上開きも閉まりも。」
幸「ああ、偶にあるよねそういう事。」
3「ここを、こう・・・・あ、駄目。え、じゃあこっちをこう・・・こっちに引いたら良いのか。良いの?ん・・・・?」
幸「・・・結構しっかり噛んでるね。もしかしたら、どうにもならないかも。」
3「えー・・・・」
幸「そんなに気に入ってたのかい?」
幸(ピンクと黄色のチェック柄なんて、千百合の好みからは寧ろ遠そうなんだけれど。)
3「・・・・まあ、記念のもの的な・・・・」
幸「ああ、思い出なんだ?確かに、それならおいそれと買い替えるのもしづらいね。よし、ちょっと貸して。」
3「え、いや、」
幸「ふふっ。大丈夫、壊さないから。」
3「そうじゃなくて、そこまででもっていうか・・・じゃあまあ、はい。」
幸(それにしても、記念と言われると、俺もどこかで見たような気がするな。)
幸(どこだったっけ・・・見覚えがある気もするんだけれど、)
幸「・・・・あっ。」
3「え、何。壊れた。」
幸「ああいや、直ったよ。」
3「ああ良かった・・・え、それならさっきのあ、って何よ。」
幸「いや、これをどこで見たのか思い出して。」
3「・・・・・!」
幸「有難う。嬉しいよ。」





(ポーチに歴史)



(覚えてないものだね、自分が載ってた雑誌の付録だなんて。サンプルとして俺も貰った筈なのに。)
(・・・まあ、自分のに対してはそんなもんじゃないの。)
(ふふ、そうかもしれないね。俺も、自分より千百合の事の方が覚えてる事は多いかも。)