幸村誕2019 - 4/4


3「精市、資料集。ありがと。」
幸「やあ千百合。ふふっ、どういたしまして。」
3「あと、ありがと。」
幸「ん?」
3「チェンメの話。紀伊梨が手紙回収しに来たから。」
幸「ああ、その事か。大した事はしていないけどね。」
3「彼奴も馬鹿が治らないわね。」
幸「生活に支障が出ない程度に、参考にするのなら良いんだけれどね。人によっては、危機感を煽られるとその気になりやすいから。」
3「理解出来ないわ。」
幸「ふふっ。俺達は信じないからね。」
3「それもちょっと意外よね。」
幸「え?」
3「私小さい頃は、精市は割とこういうの気にする方かと思ってた。」
幸「ううん、確かに信じていた時期が全く無いじゃなかったかな。それこそ母さんや松は、結構信じる方だし。」
3「やっぱり?」
幸「ただ、占いやジンクスはどうしても最後には頼れないというか。それで試合の時にポイントが入るわけじゃないから。」
3「まあね、そらそうよね。」
幸「それに、こういうのは有名なジンクスをひっくり返してしまうとどうしてもね。なんだ、こんなものかって思ってしまうんだよ。」
3「へえ。あれか、夜中に新しい靴下ろすと良くないとかか。」
幸「初恋は実らない。」
3「・・・・・・」
幸「嘘だったなあって。」
3「・・・・そう。」
幸「千百合はどうだった?」
3「次移動教室だからそろそろ行くわ。」
幸「ふふふっ、残念。今日は自習になったって柳に聞いてるよ。」
3(おい、柳!)


(今を自分の手で作ろう)


(知ってるでしょ!)
(知ってるけど聞きたいんだよ。)
(嘘だったよ、悪かったな!)