板谷からフェスの日のランチを奢ってもらう約束を取り付けた一行は、宍戸と別れ今度こそ商店街に足を踏み入れた。
「おーーー!」
「賑やかな商店街ですね。」
「浴衣ってどこに売ってんの?」
「あ、それやねんけど俺はよう分からへんさかい・・・」
「おーい!侑士ーー!」
「あ、がっくんだー!」
忍足は商店街事情にあまり明るくない。
から、明るい人間に協力を頼んでおいたのだ。
「よう!お前らも久しぶりじゃん!」
「がっくんお久ー!」
「ご無沙汰してます。」
「堪忍な、いきなり道案内頼んでもうて。」
「良いって良いって!序だしな。」
「浴衣屋に行く序って何よ。」
「・・・姉貴が居るって、色々あんだよ・・・」
「・・・分かるで。」
(なんだか大変そうです・・・)
(姉持ちの弟は何処も苦労性よね)
「???」
ちょっと疲労感を漂わせる向日を先頭に、目指すは浴衣屋だ。