「はい、さーん。にーい。いーち。」
「では。」
ピンポーン
「はいはーい。あ、皆おはよう♡」
「おはようございます。」
「紀伊梨どうですw」
「起きてるよ♪ごめんね、何かお気に入りのカーディガンが奥の方にあるらしくて。」
カーディガンなんてなんでも良いだろ、と言わないファッション大事な母皐月は、幸村の姿を見ると優しく微笑んだ。
「幸村君、久しぶりだね!」
「はい、御無沙汰しています。」
「テニス部大変そうだね。でも元気そうでおばさん安心しちゃった♪」
「みんなーーー!ごめーーーん!」
バタバタ階段を駆け下りる音が響いて、やっと紀伊梨が姿を見せた。
「もう、紀伊梨!駄目だよ皆のこと待たせちゃ!」
「リュックでかくねw」
「ふふっ。凄い荷物だね。」
「何入れてんのよ・・・」
「そんな変なもの入ってないよー!お菓子とかトランプとかウノとか入れてたらこーなっちゃったのー!そーだ、新しいゲーム買ったんだお!見る?」
「あ、後にしましょう!おばさん、私達もう行きますので・・・」
「うん!皆、行ってらっしゃい!気をつけてねー!」
ぶんぶんと大きく手を振る皐月に見守られて、一同は出発した。
今日は水曜日。
夏休みを目前に、楽しい楽しい林間合宿の始まりである。