「成程、そういう話があったんだね。知らなかったな。」
D組のバスでは、柳が幸村に事の次第を話し終えた所であった。
「しかし、良く通したものだね。友達ながら見上げた手腕だな。」
「今回は、柳生が此方の味方をしてくれたのも大きい。後で礼を言うべきだな。」
「あははっ!」
幸村は思わず笑ってしまった。
ライブの作戦をどうにかこうにか成し遂げようとしていた、4月。
あの頃と比べて、なんとまあ話の早くて楽な事よ。
「これで、棗はよりやりたい放題出来るようになるわけだね。」
「黒崎の名誉の為に言っておくが、今回は合法だぞ?」
「ふふっ、そうだね。確かに、今回は合法だ。」
本来はいつも合法であるべきなのだが。
そこはさらっと流して2人も涼しい顔で返事を打ち込むのだった。