First region competition:The day before - 6/6


「で?」

『3割、といったところだそうで・・・・』

「難航してるわけだ。」

千百合はベッドに腰かけながら、部屋の壁を見つめる。
正確には、意識は壁の向こう。隣室で紀伊梨の母、皐月の説得にかかっている棗に向かっている。

『棗君でも難しいですか・・・・』

「ま、最終的には片づけてくるでしょ。彼奴こういうの得意だし。」

『それはまあ・・・』

「後、実績はあるしね。実際、定期テストで彼奴まだ赤点取ってないじゃん。」

『あ、そうですね。それは確かに、説得の良い材料になると思います。』

「紫希は平気なの?」

『はい。今日話したんですけれど、お父さんもお母さんも良いよって言ってくれましたから。』

「そっか。まあ紫希んとこはそうそう反対しないと思うけど。」

『千百合ちゃん達も大丈夫だったんですよね?』

「いけるよ。大丈夫。」

『ええとじゃあ、概ね想定通りなんですね。』

「うん。」

後は詰め。
幸村と紀伊梨に、最後まで漏らさないこと。