Rudeness 2 - 1/8


それから2、3日は平和・・・というか、特に異変などは無い日々が過ぎた。

休み時間になると、可憐と伊丹達の内の誰かが2人で気づかれぬように網代を見張った。
忍足に話をしたあの昼休みも、可憐は伊丹達に見ていてほしいと頼んでいた。
だから網代には何も問題は無い筈だ。
無い筈なのだが・・・




「・・・オカシーな?」
「どう見てもね~。」
「主に・・・」




「「「可憐の方が!」」」




可憐は明らかにボーッとしていた。

傍目にはそうは思えないのだが、可憐を良く知るものならば直ぐ気づくだろう。

「ここ2、3日で転んだ回数は?」
「ハイ!1日当たり1回に激減しているであります!」
「物を落とした回数は?」
「見てないであります~。」
「体を何処かにぶつけてる回数は?」
「それもトータルで3回くらいかな~」
「ハンブン以下だな!」

それでも多くね?と思われるかもしれないが、何にせよ普段の事を思うと由々しき事態だ。

「具体的にいつからよ?」
「網代さんの話した日からかな~?」
「その辺よね、やっぱり。」
「ショックだったのかなー!部活何時も楽しそうにしてたし。」
「うん・・・」

だからこそ言わない訳にいかなかったのが複雑な所だった。
可憐以上にテニス部に一生懸命な人間は周りに居なかったし。

「他に原因とか無いよね?」
「サア?」
「情報が少なすぎてなんとも~。」
「だよね。誰か知ってそうな人居ないかな。」

伊丹は考えを巡らせた。
が。

「そりゃあアレだろ!」
「だよね~。」
「他に居ないわよね。」

網代の話が原因かもしれない以上、網代に聞く訳にいかない。
そうなると候補が勝手に1人になる事に、伊丹は溜息を禁じ得ないのだった。

「しゃーない、昼に行くか!」
「オウ!」
「りょーかいであります、隊長~。」

何処へか?
勿論、忍足侑士の元へである。

クラスでの事は自分達はお互い良く知ってる。
それ以外の時の可憐の事となると、彼以上に詳しい人間は居まい。

「じゃあ、今日の昼ね。真美は普段通り、可憐と一緒に網代さんの見張り。忍足の所へは、私と朝香で行くわよ。」
「ハイ!」
「は~い。」