「何か変じゃなーいー?」
紀伊梨がぽつりと言った。
「お前がそういうなら実際その通りなんだろうなw」
「私もそう思うわ。」
「何か、ぎこちないですよね。向こうの方もですけれど、柳君の方もどことなく・・・」
「それ思ったー!やなぎーも何かちょっと変!」
「怪我とかじゃないでしょうね。」
「そういう感じではないっぽいけどな。まあ・・・」
負けそうって感じじゃないから、良いんじゃないか。
なんて空気の4人は、すっかり勝つ事に慣れきっている。
4人とも、いけないいけないとわかってはいるけれど、それでも人間の慣れというのは良くも悪くも働いてしまうもので。
勝ちを重ねていけばいくほど、それを見ていれば見ているほどに、結局勝つから大丈夫。なんて普通ならおよそあり得ない考えが心に根付いて、段々と育っていく。
芽吹いたそれはいつか枯れる日がくるけれど、それでも今日はその日ではない。
「ゲーム立海!4-1!」
まだ、その日は遠く遠く。
遥かに、遠く。