「それでは。皆さん、明日からお休みとなりますが、くれぐれも健康には気を付けて。お休み明けには、また元気に登校するように。」
「「「「「「はーい!」」」」」」
上里の挨拶に、B組も良い子の返事をする。
それを受けて、上里はにっこり笑う。
「いいお返事です。先生は嬉しいですわ。・・・これで、休み明けのテストもバッチリですわね。期待していますわよ♪」
その期待は是非、休みの間に捨てといて欲しいとクラス全員が思った。
では、と言い残して上里が去ると、これでもう今日は終わり。
「あーーー!夏休みだー!夏休みだー!黄昏のー♪サマーホリデーイ♪」
「サザンの季節だよな。」
そう、夏。
かの有名な、夏の歌が異様に多い&上手いあのアーティストの曲がそこかしこで流れ出す季節。
正確に言うと夏にはもうとっくの昔に入っているから今更なのだが、やっぱり平日空いてないとどうしてもそんな感覚も乏しく。
「サザンか。最近歌ってねえし、歌うか。」
「ブンブンカラオケで何歌うタイプー?」
「俺?まあ、色々なんでも歌えるぜ?オ/レ/ンジレ/ンジとか好きだけど。」
「あー!ぽいぽいー!」
「お前は?」
「紀伊梨ちゃん?紀伊梨ちゃんも何でも歌うよ!好きなのも・・・・うーん、全部好きだなー!」
「おう、ぽいぽい。」
「あ!でも歌詞がむつかしーのはちょっと困るな!」
それも「っぽい」のだが、同時にそれはどうなんだと思わなくもない。
「早く行きたいなー♪カラオケどこしよっかなー?ブンブン好き機種あるー?」
「いや?任せる・・・あ、UGAは無しな。あれ、曲数少ねえんだよ。」
「ほーい!んー、曲数だったら一番多いのはDAMだからー!駅前か、もちょっとこっちの方かなー?」
明日から休み。
今日はフリーでカラオケ。
夢のような日々の始まりに、紀伊梨は胸を高鳴らせた。