「・・・・・・」
ぽてぽて歩きながら、可憐は榊の発言を反芻していた。
『納得がいかないまま物分かりがいいふりをしていても、本当の解決にはなっていない。』
『結局は自分の行動次第だ。そして、それは自分自身にしか出来ないことだ。』
『遠回りでも無駄でも良い。自分で考えて決めてこそ、失敗も成功も身についていく。』
「・・・・・」
ぽて。
可憐の足が止まった。
思考が止まったのと同じように。
(・・・納得。)
最近、自分がおかしい。
それは、可憐自身わかっていた。
ただ。
おかしいといってもそれはほぼ勘というか第六感というか、完全に感覚の世界での話であって、具体的に何が理由でどうおかしいのか自分自身掴んでいなかった。
だから気のせいとか、最近ハードで疲れてるからだとか、そういう事にしておいてずっと放置していたんだけど。
『納得がいかないまま分かったふりだけしていても、解決にはなっていない。』
自分は何かに納得していないのだろうか?
だから?
だから最近何かおかしいのか?
知覚出来ていない、無意識下のどこかで何かに納得いっていないから、ふと気を抜くと体と頭が停止してたりするんだろうか。
「・・・でもなあっ。」
だからといって、それを探るのは難しい。
と思う。
意識出来ないから無意識なのに、いきなり自覚して考えろって言われても。
それに。
(・・・正直、何か嫌な感じがするんだよね・・・)
あんまり深く考えたくない感じ。
具体的なあれこれはわからなくても、これは結構はっきり感じる。
何かこう、掘り起こしても自分にとって明るい話は見つからないような。
まあ、だからこそ今まではっきり掴めてなかったのかもしれないが。
ああでも。
もし放置しておいたら、このままぼーっとしてはハッとして、またぼーっとして・・・の繰り返しになるんだろうか。
もし今の仮説が当たっていたとすると、要は今の可憐の状態は一過性のものではなく、その無意識の何かが解決しない限りずっとそのままということになる。はっきり言ってそれは周りにも迷惑だし、自分でも鬱陶しいと思うので、それも嫌だ。
やっぱり自分なりに考えて、突き止めて、解決するしかないんだろうか。
でも。
もしも突き止めた先にもっと大きな問題が鎮座していたら、その時はどうしたら良いんだろうか?