Training camp – in Irupinet Hotel -:Travel companion - 2/7


「いやー、まさかまさかw」
「直前になって知らん大人が付き添いになるとはね。」
「どんな方でしょうか?優しい方だと良いんですけど・・・」
「zzzz・・・・」
「紀伊梨起きろしw多分そろそろ来るよw」

今日は合宿初日。

早朝出発で、そろそろ空が白みだす5時に集合しているのだが、付き添いだった予定の千百合と棗の父、雄一はやっぱり最後まで都合がつかなかった。(それでもギリギリまで粘ってはいたのだが。)
そして結局、雄一の後輩である男性とその友人と旅に出ることになったのだ。

「まあ親が居ないのは逆に気楽かもしんないけどねw」
「それは同感。」
「そ、そうでしょうか・・・私はやっぱり、知ってる人の方がホッとするんですけど・・・」
「「ホッとする?」」
「う、ううん・・・」

あの親でか、な視線を2人から受けて縮こまる紫希。

「zzzzz・・・んが!うにゅ?も~来たの?」
「まだです。」
「っつうか、結局どんな人が来んのよ。」
「確か、男性2人と女性が1人でしたよね?」
「俺名刺貰ってるよw1人分だけだけどw」
「ふーん。ってまあ、見ても特に役に立つことはわかんないんだけど・・・紫希?」
「この人・・・・」

そこまで会話した時。大人数を乗せる用の白いハイエースが待ち合わせの駅のロータリーに止まった。

「こんにちはー。黒崎さんのお子さん達って君達・・・あれ?」
「あ!見た事ある顔!」
「小口さん、塩飽さん・・・!」
「紫希ちゃんだ!うわ、久しぶりwまたお会いしましたね、元気だった?」
「お?紫希ぴょんのお友達?」
「お、お友達・・・」
「まあまあ顔見知りかなー。」
「え、いつのどういう知り会いなわけ。」
「ええと・・・」
「え、待って取りあえず後にしよーよ後に!もう一か所回るんだから!」
「あ、そうだったそうだったwごめんね皆、連れてく女がさー、ちょっと仕事の都合で3駅向こうに居るから、道中拾う方向で行きたいんだけどOK?」
「それは良いですけど。」
「ねーねー自己紹介はー?」
「揃ってからで良いんじゃねw」
「そうそう、取り敢えず乗せちゃおう乗せちゃおう!早く早く!ほれほれ!」
「せっかちやめろよ、これだからモテない男は・・・」
「誰がモテないだ!」

煩い大人には変わりなかったなあ・・・と千百合と棗は思いつつ、荷物を積むのだった。