Aurora festa - 3/7


その後普通に客として展示を見て回り、ちょっと小腹が空いたので模擬店に向かおうとした、道中の事であった。

「あれ?先輩?」
「えっ?あ、詩織ちゃんだっ!」
「久しぶりね、詩織ちゃん♪」
「元気やった?」
「はい、元気です。先輩達はどうして此処に・・・?」
「向日君達が幼稚舎なんだっ。だから、今日が文化祭だよって教えて貰って、此処に来たのっ。」
「そうなんですか。ごゆっくりしていって下さいね。」

そう言って軽く頭を下げる神宮は、木崎と同じセーラー服を着ている。

「それは何の衣装なん?」
「これは、セーラー服喫茶の衣装です。男子も水兵姿ですよ。」
「あら、素敵!最近男子のセーラー服姿なんて、なかなか見られないわよ、ね。」
「ね。見たいなあっ。」
「あはは・・・是非うちのクラスにも寄ってくださいね。」
「うんっ!」


「あー、うざってえな、もう!」


「「「「ん?」」」」

可憐達が振り向くと、少し離れたところで、いつかの中二病の少女が知らない男子を引きずるように歩いていた。

「ちょ、ちょっと待って、」
「待たねえよ畜生が!さっきから黙って見てりゃあこそこそしやがって、俺はそういうのが大嫌いなんだよ!」
「あっ!この間の・・・」
「おお、先輩!ちょっと、こいつの話聞いてやって下さいよ!」
「だ、だから待ってってば!心の準備がーーー」
「うるせえ!うぜえ!さっさとしろ、俺はちんたらするのが大嫌いなんだよ!」

「可憐ちゃん、知り合いなん?」
「ああ、うんっ!この間、ちょっとっ!悪い子じゃない・・・と、思う、うん・・・」
「・・・因みになんだけど、可憐ちゃん?」
「はいっ?」
「あの子、女子よね?」
「えっ!?でも、どう見ても男子じゃ・・・ああでも、確かに、ボーイッシュな女の子だって見ようと思えば、出来る気も・・・しない、でも、ないですけど。」
「まあどっちにしろ、中身は割と男子寄りかもしれへんな。」

(言えてる・・・)

未だに「待って」「待たない」の言い争いをしている2人を、4人は助けるのも忘れてしばし見つめた。