First RAINBOW FESTA:Remain - 2/5


「はあ・・・・」
「・・・そんなにため息吐くくらいなら、声かけたげても良かったんじゃないですか?」
「そういうんじゃねえんだよ!はあ・・・」

項垂れる板谷を前に、伊藤と松岡は顔を見合わせる。

わかっている。
板谷は打ちひしがれているのだ。

まさか本当の本気で特別賞を取るなんて。
しかも成り行きとはいえ、プロダクションの社長からあんな賛辞まで受けて。

羨ましい。
悔しい。
自分が情けない。

板谷がそう思ってる事くらい、伊藤も松岡も分かっている。
ずっと一緒にバンドやってきたもん。

ただ。

(それこそ、ずっと一緒にやってきたのになあ。)
(板谷先輩って、こーいうとこ鈍いんだよね。)

なあ冬次、と伊藤が背中に声をかけようとした時だった。


「よう。」


「・・・あんた。」
「はじめまして、Wednesday。」

安形がにっと笑ってそこに立っていた。