First national convention:Wings - 1/5



「本当にお世話になりましたっ!」

可憐はビードロズ+紫希の母、雪乃にお辞儀していた。

「そんな事、良いんですよ。」
「そーそー!それよりさそれよりさ、今度はもっとちゃんとお泊り遊びしよーねっ!」
「まあ忙しいから夏とかは無理だろうけど。」
「秋とか冬とかで良いんじゃねw別に逃げないでしょお互いw」
「可憐ちゃん、またいつでも遊びに来てね?」

「・・・・はいっ!」

ああ。なんて僥倖。
こんな爽やかな心理状態で全国を迎えられるなんて、思っていなかった。
メンタルぼろぼろの状態で、自分の初めての全国大会は終わるんだと思っていた。
失恋がどうのと関係なく、氷帝テニス部マネージャーとしてそれはあまりに残念だったから。

「皆も来る時気を付けてねっ!絶対絶対・・・決勝で会おうねっ!」
「おー!あ、でもでも、優勝はうちだかんねっ!」
「あははっ!ううん、勝つのは氷帝!ですっ!」
「待って、そのフレーズなんだっけ。」
「あのう、あれです、関東大会の時に聞いた掛け声の・・・・」
「そうか、あれをまた聞くのかwあれ怖いんだよねw」
「それは本当にごめんなさいっ!」

じゃあ、と言って可憐が手を振りながら玄関から出ると、外は眩しいくらいに晴れ渡っていた。

全国大会。
始まりの日。