Family moments 3:Fate 2 - 5/6


一方その頃、不二姉弟も帰路を歩いていた。

土手の上、夕暮れに照らされる姉。由美子の顔は、そろそろ暗くなってきているという点を差し引いても陰っている。

「・・・ねえ、周助。」
「姉さん?」
「あの、今日来た女の子・・・黒崎千百合ちゃん。」
「ああ、黒崎さん。彼女が、どうかした?」
「あの子、お友達?」
「うーん・・・知り合いかな。元々は、友達の友達っていう繋がりだから。そもそも、この辺の子でもないし。」
「そう・・・」
「黒崎さんが、どうかした?」

由美子は言いにくそうに、視線を伏せた。

「・・・・あまり口に出すと、却って良くないと思って、言わなかったんだけど。」
「うん。」
「・・・彼女、あんまり良くないわ。」
「え?」
「ああ、あの子自身が悪い子だとか、そういう意味じゃないのよ?そうじゃなくて・・・はっきり言うと、嫌な予感がするの。彼女、その内未来で、とても大きな災難に見舞われてしまうような・・・そんな気がしてならなくて。」
「・・・・そうなんだね。でも、外れる事だって、」
「あるわよ、勿論よ!でも、やっぱり気になっちゃって。占いってこういう時は嫌なものよね、ほんと。」
「占った結果なのかい?彼女の運命については。」
「うん。さっきは本人の手前言わなかったけれど、実は相当悪い結果が出ていたわ。」
「友達との事を占っていたよね・・・もしかして、大きな喧嘩をしてしまうとか、そういう事なのかな。」
「ううん。どうも友達の事じゃ無い気がする。」
「それも違う?」
「そう。もっとこう・・・喧嘩なんて非じゃないくらいの、大きな事態に・・・」

はあ、と由美子は溜息を吐き、頭を振った。

「やめましょ!止めよ、止め。きっと当たらないわ。私、別に超能力があるわけでもないし!あ!ほら周助、鴨よ、鴨!可愛い!」
「・・・ふふ。うん、そうだね。」

わざと明るく振る舞う姉の前で、不二はまさか言えなかった。

由美子の占いは、よく当たる。