「可憐!」
「うん?」
「可憐はどう?オヤスミあんの?」
連休前に連休の話になるのは、学校問わず何処でも一緒である。
勿論此処、氷帝でも。
「うん、1日だけだけどあるよっ!皆は?」
「瑠璃は毎日部活なんだって~。」
「きっついわー、もー。」
「あはは・・・大変だね、吹奏楽部。」
氷帝学園の吹奏楽部は、テニス部に負けず劣らずマンモスなのである。
おまけにシーズンオフという奴がない所為で常に何かしら大会が控えており、休む間等無いのだ。
「真美は?」
「アタシも一日だけー。連休の初日なんだけどさ。」
「私も一日なんだけど~、連休3日目だから、被らないんだよね~。」
「あー・・・」
可憐の友人、伊丹、内川、榎本は皆部活に所属している。
その為、こういう場合はどうにも休みがずれがちで、一緒に遊びに行ったりはしづらい。
「で、可憐はどうかなって。」
「私、4日目なんだ・・・。」
「あー!バラバラかー!」
「皆と遊びたかったな~。」
榎本の呟きは、全員の総意であった。
しかし、部活に打ち込むというのはそういう事でもある。
ある程度は折り合いをつけねばならない。
「ま!しょーがない!」
「そーね、このメンバーで遊ぶのは、夏休みにでもって事で!」
「賛成~。」
「うん!夏は絶対、遊びに行こうねっ!」