「はあ・・・疲れた・・・」
「頑張れ・・・もうちょっとで休憩だ・・・テニス部入部希望の人ー!居ましたら、」
「ねえ。」
バスケ部の彼はぎょっとした。
いつの間にか、知らない女の子がすぐそばに。しかも結構可愛い。
何故かスタバのフラペチーノ持ってるのが、気になると言えばなるけど。
「な・・・・何?」
「これって、誰でもなれるの?」
「え?」
彼女は、チラシを手にして言った。
マネジ募集のビラだ。
つまり、テニス部のマネージャーの募集しているけど、誰でも希望すれば入部可能なのか、と聞いてきてるわけで。
「・・・どうだっけ?」
「ええ・・・何か、試験があるとか聞いた気が。」
「試験?」
「あれ、面接じゃなかったか?」
「あー、そうだったかも。」
「面接?」
「どっちだっけ・・・」
「どっちか・・・どっちも・・・」
「どっち?」
「ごめんなさい、わかんないんです・・・」
「俺達、雇われでテニス部じゃないから・・・」
「えっ、テニス部じゃないのっ?あははっ!面白ーい!テニス部じゃないのに、こんな看板ぶら下げて歩いてるんだー!あはははっ!」
(何か・・・)
(何だろう、この・・・)
笑われているのに、何故か憎めない。この整ってる容姿のせいだろうか、どうか知らないが。
「その試験とか面接とかっていうのは、誰でも受けれるの?」
「ああ、それは多分受けさせてもらえると思うけど。」
「ふうん、なら良いや。」
「え?」
「取り敢えず他のことは、行って聞いてみたら良いよね?テニス部じゃない人に聞いても、これ以上わかんないと思うし。ビラだけもらってくね?ありがとー!」
何て言って、彼女は軽快に立ち去っていった。
「・・・・何だったんだあれ、1年生?」
「多分?見ない子だけど・・・」
「まあ、この学校人数多いからな。」
しかしいくら服装自由とはいえ、シャツ出しボタン3つ開けで合成革ミニスカスコートで、ネイルばっちりのフラペチーノ持ちで校内を闊歩とはなかなかやりおる。
見送ったバスケ部はそう思った。