Whereabouts 1 - 3/6


Q:で、できないよそんなのっ!やったことないしっ!
A:やることは指示してやるから、それに従え。

Q:部活はええのん?
A:言ったろ、選挙戦の間だ。未来永劫秘書をやれ、と言ってるわけじゃねえよ。10日間かそこらの話だ。

Q:新人戦も近いねんけど。
A:お前は自分に納得出来そうにねえから、新人戦は見送るんだろう?そう言ってたじゃねーの、アーン?
Q:・・・・・

Q:茉奈花ちゃんの方が向いてるんじゃ・・・
A:適材適所だ。網代は有能だが、人の言うことを忠実にやるよりは、自分で動きたがるタイプだからな。

Q:今の秘書さんには頼まないのっ?
A:頼めねえんだよ。秘書の居ねえ候補者が不利じゃねえか。
Q:あ・・・・




質問という質問はことごとく返された。

まあ、元々可憐も忍足も、跡部に協力するのはやぶさかではない。できるかどうかが心配なだけ。

「えらいことになったなあ。」
「本当だよっ!どうしよう、できるかな、どうしようっ!」

言うだけ言って去って行った跡部。
伊丹、内川、榎本は2人で打ち合わせした方が良いのでは?と言って、やはり去って行った。だもんで、今サロンには可憐と忍足だけが残ったのだが。

「まあ、跡部も言うてたけど、仕事そのものは指示が飛んでくるやろうから、ええとして。」
「時間だよね、困るの・・・ええと、お昼と、放課後と、」
「いや。どっちかて言うたら、朝やで多分。」
「朝っ!?」
「朝に準備せなその日の日中、生徒にアプローチ出来へんさかいな。ポスター貼ったりとか。」
「そ、そっか・・・どうしよう、思ってたより時間取られちゃうよっ!」
「せやなあ。夏の大会が終わったとはいえ・・・まあ跡部のことやさかい、釘付けにはならんようにしてくれるて思うけど。」

ただ、それはそれで忍足はひっかかるのだった。
跡部の秘書なのに、跡部に気を使わせるのも本末転倒だと思う。なかなかきついポジションに置いてくれたな、と思いながら忍足は長い息を吐いた。

「一緒にやるのんが可憐ちゃんで良かったわ。」
「えっ?」
「全然知らん人と組まされるのんとは大分違うさかい。何かと打ち合わせせなあかんこともあるやろうから。」
「あ・・・ああ、うんっ!そ、そうだねっ!私もそれはそう思うっ!」

ー--いや。本当はそれだけじゃない。
確かに純粋に知り合いと組む方が、何かと段取りが組みやすくて有難いというのはある。

あるけど本当は、それ以上に。
忍足と2人になれそうと言うのが嬉しくて。

・・・網代が入って来れそうにないというのも、嬉しくて。

もう半分以上振られてるのに、未だにこんな発想になる自分が醜くて嫌になる。

「ほんなら、週明けからよろしゅうな。」
「・・・うん、よろしく。」

来週から、10日間。

喜べば良いのか悲しめば良いのか、わからない10日間が始まった。