「「「「やったあああああー!」」」」
ステージが終わって裏に引っ込むと、4人は飛び上がって喜んだ。
できた。
できた。
できたぞ。
もうそのことでいっぱいで、飛び跳ねて目の前の人とハイタッチしたり、背中を叩いたりすることしか考えられない。
「すごいすごいすごーい!超超良かったじゃーん!紫希ぴょんすごかったよー!やった・・・あり?紫希ぴょん?」
「ぐす・・・ひっく・・・」
紫希はとうとう涙が出てきてしまった。
安心と。
嬉しさと。
達成感とか満足感とか、もういろいろホッとしてしまって、嬉しくて嬉しくて。
これか。
これがステージか。
「ごめ、ごめ・・・すいません、あの、ふ、ううう・・・・」
「良いよ良いよwお泣きよw」
「頑張ったじゃん。すごかった。」
「ありが、ありがとうございます・・・うううう・・・!」
「えへへ・・・ねーねー紫希ぴょん!」
「ぐす・・・はい?」
「これからも、一緒にやってくれるよね!」
なんて当然のように言う紀伊梨だが。
「・・・・す、すいません、それは考えさせて欲しい、というか・・・」
「えええええ!?」
「いや目的忘れてんのかよ。」
「作詞家として自分を見つめ直すのが目的でしょw最終的には作詞家だよw」
「やだー!やだー!次も一緒が良いー!」
「まあまあwとりあえず、次の話より今が無事に終わったことを喜びましょうぜw」
「無事に・・・」
「大丈夫だから、ちゃんとやれてたから。多少のミスは全員どっかしらやってるって。」
「そ、そうでしたっけ・・・ちゃんとやれてましたっけ、正直あんまりよく・・・」
「わかるわかるw夢中でよく覚えてないよねw」
「すいませーん、そろそろ次の出し物あるので・・・・」
「あ!やばやば、楽器片付けないとー!急げー!」
「ご、ごめんなさい1分待ってください、」
「いや、紫希ここに居なよ。疲れたでしょ。私持ってくるから。」
「ステージって消耗するよねw」
「ご、ごめんなさい・・・」
棗の言った通りだった。
ステージの上って、消耗する。
たった10分程度だけど、何もしないでぼーっと10分立っているのとはわけが違うのだ。
正直、立ってるのもしんどい。
座りたい。
(でも・・・・)
でも。
やって良かった。