「ようしっ!」
バン!
と、放課後の音楽室で紀伊梨がスマホを置いた。
「壊れるわよ。」
「良いのー!こーいうのは、気合なのー!」
「まあまあ・・・紀伊梨ちゃん、お話の続きは?」
「そーそー!あのねー、実は紀伊梨ちゃんはねー、夏ごろからなっちんと秘密の作戦をしてたんですよっ!」
「紀伊梨が秘密・・・?」
「まあ秘密というかwバタバタしてて、言い忘れてただけなんだけどねw」
「だから、そーいうのは良いのー!そーじゃなくてー!
これから!テニス部の曲を作るので!紫希ぴょんと千百合っちもきょーりょくして!」
紫希と千百合は目を丸くして、顔を見合わせた。
「テニス部の、曲・・・?」
「何、テニス部のテーマソング的なこと?作るの?」
「それもちょっとニュアンス違っててねw」
「結局何なのよ。」
「応援部だよ、応援部wチアが合わせて踊る曲を考えて、って言われたのw」
「「応援部・・・?」」
「いや、わかるよw応援部にも、曲あるのよwでもね?」
「ずーっと同じだから、飽きちゃったんだってー!皆のやる気?が出ないんだって言ってた!」
「はー。」
「それで、新曲を作ってって言われたんですか?」
「そう!」
やっと話が繋がった。
しかし、繋がったら繋がったで。
「え、ハードル高くない?できんの?」
「できます!」
「っていうか、もう大体は出来てるよwただね、詞は付けないといけないのとー、あと音源は我々で撮らないといけないからね。」
「うわ、マジか。練習要るじゃん。」
「まあ、そんな長い曲にはならんよw」
「締め切りはいつですか?」
「一応今年中とは言われてるけどー。」
「ま、早い方が良いんでしょ。向こう的には。」
向こうにも、もらった曲を元に練習する時間が必要なのだ。早ければ早いに越したことはないだろう。
「まあビードロズとしてもwあんまりいつまでも、ここにかかずらって居られないのでねw」
「クリスマスの練習もありますしね。」
「あー、そうだった。そっちあった。」
「うんうん!だから、サクサクやっちゃいやしょー!あと、皆には内緒ね!びっくりさせたいからね!」
「「それはお前が一番疑わしい。」」
「言いませんー!もー!」
「ま、まあまあ・・・」
かくして、いよいよ本腰入れて、テニス部のチア用応援歌を作ることになったのだ。