「というわけで、ちょっとライブやろっかw」
「何が「というわけで」なのかひとっつもわかんないんだけど。」
桑原、仁王から話を聞いた次の日の昼休み、棗は音楽室にメンバーを集めて言った。
「いや、何してるのか手っ取り早くわかってもらうには、これが良いかと思ってw」
「でも、ライブしなくてもチア部に曲を渡せば、それで聞けるのでは・・・」
「それがさー、この曲って、所有権としてはチア部でしょ?でさ、一応チア部の立場としては、テニス部の前では曲かけないわけよ。本番までね。」
「あー、そっか。チア部の事情あんのか。」
「本番っていつー?」
「来年の夏w」
「遅い!ライブやろ、ライブ!」
「た、確かに夏までまともに聞けない、っていうのは・・・」
「マジか。まあ・・・やるか。」
面倒がりの千百合でさえも、流石に夏まで待つのはしんどいと思った。
別に曲が聞けなくてもネタ晴らしはできるけど、どうせならちゃんと驚かしたい。せっかくここまで黙っていたんだし。
「じゃあ、ライブをするとして・・・会場は音楽室で良いですか?」
「あ、はいはーい!」
「はい紀伊梨w」
「中庭が良い!です!」
「なんで。面倒じゃん。」
「良いじゃん、気持ち良いしー!それにねー、ミッキー達が早く踊りたいって言ってるんだよねー。でもチア部のルールで、冬になってメンバー決まるまで、部活だと踊れないっていうからさー!かわいそーだよ!」
要は、早く踊りたいのである。
チア部としてというより、シンプルに新曲貰ったから、わくわくしてて冬まで待ってるのが嫌なのだ。
「なるほどね、じゃあついでにちょっと踊ってもらっても良いかw」
「こ、こっちで踊るのは良いんでしょうか・・・?」
「まあ、あくまでプライベートライブって言うんなら良いんじゃない。」
「ええとそれじゃあ、呼ぶ人としては、テニス部の皆と、チア部の方と、片倉君と・・・」
「すごいすごい、いっぱーい!」
「大所帯になって来た・・・」
「んじゃ、中庭の手配しよっかwちっこい方で良いよねw」
瞬く間に、ミニライブの開催が決定された。
テニス部のためと言っても差し支えない、ミニライブ。