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棗はというと、仁王を連れて用務員室に居た。

「ようこんな所入れるの。」
「お前と違って正攻法だけどねwこれでもコネには自信があるのよw」

我が物顔で冷蔵庫を開けてお茶を出す棗に、仁王はやはり面白い奴と思う。

「それで、用件は?」
「取り敢えずね、連休の間にざっくりパティーン考えてみたんだけどねw」
「何の話・・・」

棗が取り出したA3コピー用紙には、上のタイトルに「やーぎゅにテニス部に入って貰おう大作戦☆」と銘打たれている。
勿論末尾の☆は紀伊梨の趣味だ。

「・・・・」
「でねー、プランAとプランB考えたんだけど、どっちが良いものかなー、ってw」

(こんな事考えとったんか)

まだ細かい所詰めてないんだけどね、という棗の言葉通り、目を通しても曖昧であやふやな所が極めて多い。

でも、そんな事はどうでも良い。

「お前さんらも大概お節介焼きじゃのう。」
「リーダーがお節介だからねw致し方無しよw」
「人の面倒見る前に自分の面倒見んしゃい。」
「そういう性格なのさ。しゃーないしゃーない。」

どうしてこうなったのだろうか。
あんまり人に世話焼いたり焼かれたり、そういうのは得意じゃない、筈なんだが。

「・・・俺はこっちのが気に入ったぜよ。」
「おう?因みになんで?」

「色んな奴と遊べそうじゃ。」

得意じゃない筈なんだが、誘われると乗ってしまう辺りちょっと悔しい。

それを知ってか知らずか、棗はニッと笑ってりょーかい!と良い返事をした。