6月。
立海テニス部の月に2回しかない超貴重な休みの1日は、ビードロズ達からの「スケジュール空けといてね☆」のお言葉により、全員集合と相成った。
待ち合わせ場所は東京駅。
参加費2000円。
待ち合わせは8:30分。
昼飯と銭湯に行く時の風呂セット、着替え、それからテニス部員は各々テニスに必要な道具一式(ボール以外)を持って、現地集合されたし。
尚、部活のジャージなどは着てこない事。
通常の私服も厳禁。
着替えを含め動きやすく、且つ、捨てても良い服で来るように。
と、言われたから、適当なシャツとパンツルックで合流した一行は今。
「・・・なあ。」
「うん?」
「これ何処行くんだよ?」
シャトルバスに揺られていた。
東京駅に集められたと思ったら、待ち構えていた千百合と棗に送迎バスに詰め込まれ。
訳が分からないまま一同は駅を離れて行く。
「内緒内緒w」
「おい、市街から離れて行くようだが。道を間違ってはいないだろうな?」
「それで合ってるから、黙って座ってな。」
「なんだと!」
「やかましい!」
「まあまあ、その辺にしろって・・・仁王、お前も止めろよ。」
「プリッ。」
「幸村君は何処行くか知ってんの?」
「ああ。俺は先に、皆から今日の事を大体聞いているから、所要時間と場所位はね。と、言っても具体的な事までは知らないんだけど。」
「ふむ。この方向、ロケーションから考えると・・・」
「柳、分かんのかよ?」
「いや、どちらにしても何が始まるのかは推測でしかない。俺のデータが正しければ間もなく着く筈だ。少し待とう。」
バスは進む。
23区を抜けて郊外へ行き、段々緑の多くなるところへ突っ込んで行く。
山とかではなさそうだが、ここはもうちょっとした森である事は間違いない。
ガチで此処何処だよ・・・と数人が思い始めた時、バスは漸く止まった。
「着いたよーw降りてーwあ、運転手さん、お代は後でw」
「はい。では、帰る時はまた連絡を。」
「はいwあざっしたw」
「完全に森の中だな・・・東京だよな?」
「ああ。時間と速さからして、23区からそう遠くはない。桑原が疑う気持ちも分かるが。」
「でも、何か気分良いな!こんな所久しぶりだろい。」
「看板があるね。Big fire field・・・後300mは此処から歩くのか。」
「おい、黒崎千百合。結局此処はどこなのだ。」
「黙って待ってろ。もうちょっとで・・・来た。」
間もなく、2台目のシャトルバスが一同の前で止まった。
「おっはよー、皆ー!うんうん、揃ってますな!」
「お早う御座います、皆さん。」
紀伊梨と紫希が続いて出て来る。
更にその後ろ。
「お早う御座います。」
上品な口調。
余裕のある仕草で、紫希の後から出てきた人物。
そう、柳生比呂士その人である。