Solicitation:Big fire field - 4/6


バスを降りた地点から、300m。

一同はーーー話をちょっとは聞いていた幸村や仁王、ビードロズでさえも、棗以外の人間は皆ポカーンとしてその場所を見つめた。

壊れても尚、ドボドボと水を吐き出し続ける噴水。
大小さまざまな植木が、バランス良く配置されている巨大な庭。
その向こうには、あちこち欠損していて尚、どっしりした風体の洋館。


「皆様ようこそwサバイバルゲーム+脱出ゲーム会場、Big fire fieldで御座いますw」


そう、此処は各種ゲームの貸し会場である。

「待て!俺達はサバイバルゲームをさせられるのではあるまいな!」
「しないしないwただ、今日遊ぶのに丁度良いから此処を借りたのさw」
「此処が丁度良いって、お前何をする気・・・いや、いいや。」

突っ込むだけ損。
桑原は早くも悟り出している。


「うえ~、あっちこっち壊れてるぅ・・・」
「おや?五十嵐さんはこういう雰囲気がお嫌いですか?」
「五十嵐は、ホラーが苦手なんだよ。」
「成程。確かに、破損していると廃墟のように見えてしまいますね。」
「言わないでー!頑張って気にしない様にしてるからー!」
「あはは。大丈夫、中は明るいよ。遊ぶのは日中だし。」
「大勢ですしね。思って居る程、寂しい雰囲気にはならないと思いますよ。」
「そーお?」


「しかしでっけえなー。」
「黒崎、聞きたいのだが。」
「ん?」
「費用は2000円・・・と、お前達は言うが、それは本当か?」
「?どういう意味だよ?」
「これだけの規模の所を借りるとなると、普通1人2000円では効かない。お前達、多めに払ってはいないか?」
「マジかよい!?」
「多分払わないといけないんだろうけど、良いんだって。」
「どういう事だ?」
「なんか、なんとかなったんだって兄貴が。だから私達も2000円。」

その代わりに、とモニターのレポートを渡されるのは、次の日の話。


「すまんの。」
「はい?」
「何か考えてくれとるっちゅうのは知っとったが、此処までお膳立てしてくれるとは思っとらんかったぜよ。」

仁王は多少前以て話を聞いていたが、本当に多少でしかない。
ゲームを企画してるけど、個人戦か団体戦かどっちが良いかとか。
割く期間1日で良いかとか、どういう前振りで柳生に言っておくべきと思うか、とか。

よもやこんな大きな企画になっているなんて。

「そんな事、良いんですよ。私達、仁王君にはお世話になっていますから。」
「俺に向かって「世話になってる」とかいう奴は、お前らぐらいのもんじゃ。」
「他の方がどう思って居るかは知りませんけれど・・・でも、実際お世話になっていますもの。」
「・・・そうか」
「ええ。今日は頑張りましょう。」
「ああ。」

落としてみせる。
この御人好しな友人達の為にもだ。