Solicitation:4th game 1 - 2/6


「さて、早速じゃが。」
「最初のヒントを解読しなければいけないね。」

今回、フィールドがあまりに大きい為、闇雲に探すと言うのは不可能。
だから、最初に渡されたヒントを元に1つ目の障害物がある場所に行き、次のヒントを探すわけだが。

「紫希、分かる?」
「ううん・・・少し考えないと、なんとも・・・」
「しかし、早く方針を決めねば遅れを取るぞ。」
「うっさい、お前に聞いてない。」
「お前はどうしてそう、いちいち突っかかってくるのだ!」
「お前が急かすからだよ!」
「お、お2人とも落ち着いて下さい!謎解きですから考える事は大切ですけれど、競争なのでスピードの配慮も必要ですし、ね?焦らず落ち着いて、でも急いで、という感じでどうでしょうか・・・?」
「む・・・」
「・・・うん。」

「手慣れたもんじゃのう。」
「そうだね、苦労をかけるよ。俺は同じクラスじゃないから、どうしてもね。」
「ま、あっちは春日に任せるぜよ。で、肝心のヒントじゃが・・・」




ROOM:東塔寝室

PLACE:
月の目に追われて
安寧の隠れ家へ逃げ込み
神への祈りを乞い願う先
星屑のただ中にて
道標は眠りにけり

HINT:YRAR

※ROOMは両チーム共通とする




「兎に角、忽ち気になるのは「両チーム共通とする」の部分だね。」
「ああ。えげつない事を考えるぜよ。」
「そうなの?」
「両チーム共通、という事はつまり、相手と同じ部屋でヒントを探さないといけないという事だからね。相手の動向が見えている分、プレッシャーになるし焦りやすいものだよ。」

お互いにバラバラな場所を探して居ると、お互いに相手の進度が分からない。それは油断を引き起こすが、ある意味では気が楽なのである。
多少遅れたりしても、ペースを崩しにくいからだ。

「それに、相手がヒントを見つけてもそれは自分のチームのヒントの発見には一切繋がらない。2つのヒントが同じ場所にあるわけはないし、ただ相手がリードしていくのを見ていろというのは、精神的に辛いものがあるよ。」
「へえ。でも確かに、そうやって言われると焦りそう。」
「たるんどる!相手は相手、此方は此方だ!気にしても仕方がないのなら尚更、相手の事を視界になど入れなければ良い!」
「お前みたいな奴が真っ先に頭に血上らすんだよ。」
「なんだと、侮るな!」
「ほーら見ろ、もうかっかしてるし。」
「まあまあ、千百合。真田も。今俺達が喧嘩してる事こそが、一番の損だよ。」
「「う・・・」」

「春日、お前さんはこれをどう思う?」
「何処ですか?」
「ここじゃ。」

仁王はHINTと書いてある部分を指差した。

「何のヒントだと思う?」
「・・・何かニュアンスに意味がある気がします。このカードが既に「ヒントだ」と言って渡されたものですから、この中に更に「ヒント」という単語が出て来るのは、何か意図があるのではないかと。棗君は、こういう事で意味の無い言葉選びはしませんし・・・」
「やっぱりのう。俺もそう思うナリ。」

ヒント、と書いてあるが、このカードの中身そのものがもう既に次のヒントの場所を指し示すヒント。
だからヒントの中にヒントが書かれていると言う、良く分からない二重構造になっているわけだ。

「まあ兎に角、東塔寝室に行ってみないかい。」
「そうじゃな、行かん事には始まらん。おい、其処。行くぜよ。」

「だからなんであんたは、」
「こっちの台詞だ!」
「ま、まあまあ・・・」