Solicitation:4th game 1 - 3/6


「これは少々不利ですね。」
「ああ、そう判断せざるを得ないな。」

柳生と柳の頭脳プレーコンビは、早くも自チームの劣勢を感じていた。
着目点は仁王たちと同じく、場所が共通する、という点である。

「あちらにはリーダーの仁王君を始め、幸村君に黒崎さんと、所謂「動じない」タイプの方が3人居ます。」
「ああ。しかし逆に此方は・・・」

ちら、と柳生と柳は目線を他所に向けた。

「あー!ブンブンガム良いなー!ねえねえ、紀伊梨ちゃんにも1枚・・・」
「良いぜ、じゃんけんな。」
「嫌だよー!負けるもーん!ねえ偶にはただでくれたって良いじゃーん!」
「えー?ジャッカルに貰えば良いだろい?」
「おい、俺かよ!」

「丸井と桑原はまあ、普通程度としても。」
「五十嵐さんは、簡単にパニックになるでしょうね。」

まあその分おそらく立ち直りも早いと思われるのでそれは良しとしても、紀伊梨は兎に角声が大きい。
焦る度にわあわあ騒いでは、事の次第によっては相手チームにヒントを与えかねないが、まあこの辺は仕方があるまい。

「ねーねー、2人共ー!」
「おや、どうしました?」
「さっきのカード、もう見終わったかなーと思って!紀伊梨ちゃん達にもヒント見せてよー!」
「ああ。これだ。」




ROOM:東塔寝室

PLACE:
数多のしるしの中
太陽に幾度も巡り会った
楓の色に輝きし
愛しい時に背を向けて
道標は眠りにけり

HINT:LBAY

※ROOMは両チーム共通とする




「????つまりどゆ事?」
「これだけでは何も分かりませんよ、五十嵐さん。」
「ああ。実際に行ってみて、部屋や家具を観察する。話はそれからだ。」
「なあ、このヒントってのは?ルームは部屋だろい?プレイスが場所だから多分もっと細かい場所で、それは分かるんだけど。」
「確かにな。場所のヒントがもうあるから、この上何のヒントかって言われると・・・」

ヒントって書いてあるから何かのヒントではあるのだけれど、何のヒントかが判然としない。

「え?ヒントはヒントじゃ無いの?」
「いやだから、何のヒントなのかって話で・・・」
「何の?ヒントはヒントでしょ?????」
「五十嵐さん、5W1Hです。そのカードには所謂「Where」の要素については書かれていますが、それ以外の事で、」
「5W1Hってなーに?」
「・・・・・・」
「お前・・・」

英語って言うか、下手すると小学生の国語レベルの話なのに。

「あー!何さブンブンその眼はー!あー!やーぎゅまでー!」
「なあ、五十嵐。」
「んお?」
「俺、今度からもうちょっとお前の事、授業中起こす様にしてやるからな?安心しろい。」
「ああ、そうしてやれ。」
「えー!?なーに、桑ちゃんまでー!私そんな変な事言ってないじゃーん!」

「・・・少々ハンデが大きい位の方が、ゲームは面白いものです。とはいえ。」
「・・・今回のゲームは捨てた方が良いかもしれないレベルだな。」

もう2勝取ってるから、ここで勝てれば決定打になるのに。
柳生は力なく嘆息した。