Solicitation:4th game 2 - 1/5



「おおー・・・うんうん!これもなかなかですなっ!」
「何が「なかなか」なんですか?」
「あ、やーぎゅ!あのね、このドレッサーもお姫様度高いなーって!」

女性の寝室なので当たり前のようにドレッサーは鎮座しているが、これもまたなかなか豪奢な代物である。そもそも大きさが全体的に大きいし、上には元々香水など入っていたのであろう洒落た瓶が並べられたりしていて。

「お姫様度・・・西洋の姫君が使っていそうだ、という事でしょうか?それなら確かに、不思議ではない一品ですね。」
「だよねだよね!この瓶も良い感じだし!此処にコスメ置いたらちょーお洒落なのになー!持ってきたら良かったなー!」
「というと、五十嵐さんはメイクをされているのですか?」
「うん!汗で流れちゃうからそんながっつりはしないけどー、でもでも、何時もやってるよ!」
「ほう。些か中学1年生では早い気も致しますが、ご両親は何も言われないので?」
「言わないよ?っていうか、お母さんがしても良いよって言ってくれるし!」

紀伊梨の母、皐月は元モデル。
化粧の大事さと言うか、化粧に不慣れな事が如何に自分のビジュアルにとって大きいかをよーく知っているので、皐月は我が子には早い段階でメイクの解禁を宣言している。

「コスメこの辺に入ってないかなー。」
「・・・遠慮なく開けますね。」
「え?駄目?」
「いえ、良いんですが・・・実質誰の物でも無いとはいえ、引き出しを覗くというのにはもう少々抵抗があっても良いのではと。」

ドレッサーの引き出しをむやみに開けると言うのは、紳士・柳生からすると結構ハードルが高い。とはいえ探索しなければいけないので仕方がないのだけど。

「で、何か入って居ましたか?」
「えーと、ハンドミラーとー。リボンとコンパクトと、およ?」
「?」
「何か今くしゃってしたー!」

奥に手を伸ばすと、確かに何かくしゃりと。
紙のような音が。

「うぬぬぬ、取れないー!結構奥にあるー!くー!」
「代わりましょう。五十嵐さん、其処を譲って頂けますか?」
「ほんと?ありがとー!やーぎゅやっさしー!」
「いえ、大した事では。それにこのドレッサーは古いものです。あちこち欠けがありますし、無理に取ろうとしては怪我をするかもしれませんからね。」
「でもそれはやーぎゅもでしょ?」
「女性が怪我をするより良いでしょう。」
「おー!紳士だ紳士!レディーファーストだね☆」
「それは違います。」