「おー!凄い凄い、ボールがいっぱいだよー!」
Bチームが追いつくのは間もなくだった。
体力的に鈍である紫希が向こうに居る為、幾分差は縮まっている。
「言ってる場合か!ほら、急げ!当てろ!」
「お?当てたら良いの?」
「あのな、書いてあ・・・そうか、そうだっけ・・・」
桑原は抜いちゃいけないのにどうしても力が抜けてしまう。
そうか、此奴。CRUSHが読めないのだ。
「あのな、あれはCRUSH!クラッシュだ。」
「あ、知ってる!ク/ラ/ッシュ、バ/ンディ/ク~!」
「違う!壊せ、って事だよ!」
「あ、そなの?」
「はあ・・・・」
まあ兎に角、これで分かってくれただろう。
自分も取り掛からないと。
「・・・ファイヤー!」
バゴン!
と景気の良い音がして扉がたわむ。
「おー!桑ちゃん凄いすごーい!よっしゃ、紀伊梨ちゃんもやっちゃうぜー!」
「ああ、頼む。」
この期に及んで尚元気な紀伊梨は、こういう時とても頼もしい。
自分も頑張らないとと思いながら、桑原は次のトスを上げた。