「はあ、ふう・・・」
しんどい。
紫希は今、とてもしんどい。
元々パワーが弱い上に、体力を消耗して間もなく打ち続けろと言われると、とても辛い。
的がでかいので当たらないという事は無いけれど、当てても当ててもさして役に立ってないと思う。
「春日。」
「幸村君・・・・」
「頑張るのは良い事だけれど、無理をしてもペースが落ちるよ。小休止した方が良い。」
「小休止・・・?」
「腕が怠いと思ったら、暫く打つのを止めても良い。当たりさえすれば良い訳だから、なんなら左腕で打っても良いんだ。体力が辛いなら、少し腰かけていても良いよ。それで、回復すれば又混じったら良いさ。」
「でも、」
「春日、これは怠けでも甘えでも無いよ。そうした方が効率が良いから進めてるんだ。」
「でも・・・はい。すみません・・・」
「ふふっ。良いんだよ、気にしなくて。ああでも、休む時はあの辺りに居てくれないかな。他はボールが飛んでくるからね。」
「有難う御座います・・・」
へろへろ、と離れて行く紫希の背中に、幸村は苦笑する。
まあ、紫希の体力の無さは知っているから、こうなるだろうなとは思っていたが。
(多分、これが終わると休憩が挟まるだろうね。それまで皆が保てば良いんだけど・・・・)
度重なるダッシュ。頭の運動、テニス、そして又ダッシュ。
紫希は今とうとう動けなくなったが、紫希が一抜けたと言うだけだ。
もう間もなく、後続も出だすだろう。次辺りに千百合、その後に紀伊梨や丸井辺りが限界を迎えるはずだ。
柳生が意外とついてくる。
今は敵チームだが、敵ながらなかなかどうして、スタミナあるじゃないか。是非入って貰いたい。
(その為には先ず、今を全力で終えないといけないな。)
「はっ!」
バゴ!と音がして、又たわむ。