Solicitation:Final game 1 - 4/6


こうして始まったD2。

「はあっ!」

「えい!」

「ふっ!」

「そらっ。」

「ゲームAチーム!4-4!」

勝負は、割と互角の所に縺れ込んでいた。

紫希は頑張ってはいるが、やはりもう疲労が溜まっていて、フォームが崩れ出している。
そしてその分を、今試合している4人の中では群を抜いた実力の持ち主である真田がカバーして、試合の形を保っている状態だ。

対する千百合と桑原は、2人共未だ余裕が伺える。
元々桑原は体力自慢で、スタミナだけを取るなら真田に匹敵するし、千百合は辛くなっては来ているけれど、紫希程しんどくはない。

今も、ほら。

(2人とも下がってんな。)

「よっ!」

千百合はこうして、相手の位置を見て其処に落とすだけの事が出来る。

(よし!上手いぞ黒崎!)

((ドロップ!))

冷や汗をかく真田。
今、自分は遠い。
紫希が拾ってくれるか。

「春日!」
「はい!」

ドロップの処理は片手で。

丸井のアドバイスを思い出して、振りぬく紫希だったが。

「あ・・・・!」

カン!
カラカラカラカラ・・・

音と共に、ラケットが紫希の手から滑り落ちる。

「15-0!」

「タイムだ!」

真田に言われなくても、皆タイムを取るだろう。

包帯の巻き直しである。