こうして始まったD2。
「はあっ!」
「えい!」
「ふっ!」
「そらっ。」
「ゲームAチーム!4-4!」
勝負は、割と互角の所に縺れ込んでいた。
紫希は頑張ってはいるが、やはりもう疲労が溜まっていて、フォームが崩れ出している。
そしてその分を、今試合している4人の中では群を抜いた実力の持ち主である真田がカバーして、試合の形を保っている状態だ。
対する千百合と桑原は、2人共未だ余裕が伺える。
元々桑原は体力自慢で、スタミナだけを取るなら真田に匹敵するし、千百合は辛くなっては来ているけれど、紫希程しんどくはない。
今も、ほら。
(2人とも下がってんな。)
「よっ!」
千百合はこうして、相手の位置を見て其処に落とすだけの事が出来る。
(よし!上手いぞ黒崎!)
((ドロップ!))
冷や汗をかく真田。
今、自分は遠い。
紫希が拾ってくれるか。
「春日!」
「はい!」
ドロップの処理は片手で。
丸井のアドバイスを思い出して、振りぬく紫希だったが。
「あ・・・・!」
カン!
カラカラカラカラ・・・
音と共に、ラケットが紫希の手から滑り落ちる。
「15-0!」
「タイムだ!」
真田に言われなくても、皆タイムを取るだろう。
包帯の巻き直しである。