「嘘でしょ・・・!?」
小鳥遊は自分の目が信じられなかった。
「ゲームセット&マッチ!勝者立海!6-2!」
D2、D1と続けざまに難なく勝ち。
流石去年の県大会優勝校だわ、なんて思っていたら、次だ次。
Sのオーダーである。
「3人共1年生ですって!?地区予選じゃないのよ、しかもまだベスト4に入ったわけでもないのに!」
「ベスト4?って何?ベスト4に入ったら何かあるの?」
「ベスト4に入れば、例えそこから負けても関東大会には出られるんです。上位5校・・・上から5番目までは、出場できますから。」
「ほーほー!関東大会にね!で?それとゆっきー達と、どーゆー関係なの?」
「あんたつくづくアホね。」
「アホじゃないもーん!」
「要するにあれだよw地区予選の時の決勝戦と同じだよw」
もう関東大会への出場権を得た状態なら、分かる。
勝っても負けても次には進めるのだし、見所のある1年生を敢えて出して、敗退と引き換えに翌年度への布石として経験を積ませておこう、という事だ。
そう、それなら小鳥遊にも話は分かる。
そうでないから困るのだ。
「????ありあり?こないだのけっしょーせんは、どっちが勝っても良かったから、相手チームが本気じゃなかった、って事っしょ?」
「そうだよw」
「でもでも、今は一回戦だから、負けても良いってわけじゃないよね?勝たないとっしょ?」
「だから吃驚してるのよ!幾ら立海の方が地力で優れてると言っても、1年生なんか出して・・・」
「ちょっと。その、1年生「なんか」っていうの止めてくれない。」
千百合は本当にこういうのが嫌いで堪らない。
小鳥遊に限った話ではないけれど、1年生というだけでなんとまあ色眼鏡をかける者の多い事。
「あの、確かに珍しいかもしれませんけれど、オーダーに奇をてらってるわけじゃありません。皆ちゃんと実力で選ばれているので、その・・・」
「そーそー!1年生なのはそーだけど、ゆっきー達は先輩達より強いんだかんね!舐めてもらっちゃ困りますな!」
「まあまあ、見てたら直ぐ分かるけどねw」
「あ、ご、ごめんね!つい。」
今のは確かに失礼な物言いだったな、と反省する小鳥遊。
いやでも、自分の動揺もちょっとは考慮して欲しい。
1年生だぞ。
それも3人も。
(しかも・・・3年より強い?順当なオーダーだっていうの、これが?)
半信半疑状態で、小鳥遊は改めてカメラを構えた。