青い空。
白い雲。
暑い日差し。
その下を走って、走って、走って。
「・・・・えいっ!」
「ゲーム桐生!スリーゲームスオール!!」
桐生可憐。
氷帝学園中等部、女子テニス部員として、ただいま新人戦目指して奮闘中。
「はあ・・・」
「お疲れ。」
「あ、瑠璃っ。」
「惜しかったねー、もうちょっとだったのに。」
「うん・・・でも負けは負けだしっ。」
「まあね。」
はあ、と可憐は溜息を吐く。
「こんなんじゃ新人戦なんて、夢のまた夢だなあ・・・」
「そこまでは遠くなくない・・・っていうか、うちは部員が多いわけだからさ。新人戦出られる方が少ないわけよ。大多数は出らんないんだよ。」
氷帝学園は大所帯だ。各部活も、他所の学校に比べて人数が多い。そんな中でレギュラーに選ばれるなんて、ほんのわずかな人数。
それはわかってるけど。
「・・・ま、そうは言っても、出たいよね。」
「・・・うんっ。」
「休憩終了ー!」
「さ、行くか。」
「うんっ!」
日陰から日向へ。また、勝負の場へ。