その後、作戦を踏まえてルールの確認をした仁王と柳生の質問により、新たなルールが明るみになった。
先ず、代表者は棗に誰が代表者ですと予め言っておかねばならないので、目印などを付けなくても良い。
というか付けられない。
ペイントに塗れると目印なんて見えなくなる可能性が高いし、目印を付けると表面積が増えるので代表者が当たりやすくなってしまうからだ。
さて。
ゲーム開始。
「えーwではでは第2戦目始めたいと思います、両チーム配置についてーw」
配置。
つまり定石としては、当てられてはいけない代表者は奥に行くべきなのである。それもなるべく最奥にだ。
手前に居たりしたら当てられたい放題なのだから、逆に言うと奥に居るのは代表者の可能性が高い、と見て良い。
Aチームの最奥には紫希が居る。
その前列、真ん中に仁王と紀伊梨が位置していて、最前線には幸村と桑原が矢面に立つ。
Bチームも大凡陣営は同じである。
最奥に千百合が居て、真ん中に柳生と丸井。前列に柳と真田。
(威圧感半端ねえ・・・!)
前方と隣を三強で固められている桑原の胃の具合は結構悪い。
「じゃあ行くぞwレディ・・・・ファイト!」
パン、パン、パン、と勢いよく飛び出てくるペイントボール。
それを捉えて、相手にぶつける。それが先ず第一歩だ。
「・・・はっ!」
幸村が返球すると、咄嗟に千百合の前へ出た丸井の左腕にぶつかってペイントは破裂した。
(・・・成程、何時もと勝手が違うね。今位の力で、丸井の位置までしか届かないのか。)
何分、跳ねない。
力が上手くボールに乗らない。
当たっても痛くないようにと柔らかく設定されている所為で、エネルギーが吸収されてしまう。
まあ、大事な千百合が痛い思いをする事はなさそうなので、それは安心した。
ちょっとホッとして次のペイントを返す幸村の打球は、俄然鋭さを増す。