1周年&1万HIT企画:「ちたごろう」様より - 2/5


管「・・・で?紫希ちゃん、思い出せたかな?」

1「ううん・・・ううん・・・」
忍「どない?」
1「・・・なんだか、誰かに何か、言われたような気も・・・」

管「お、正解だ。」

1「正解なんですか?」
忍「それ、小さい子に向かって敬語にしろ。とかいう人が居ったって事かいな?」

管「いや、そんな言い方はしてない。」

管「言った側は完全に善意で言った。こうやってみろって。そして紫希ちゃんはその通りにやってみたのさ。」

忍「ああ言うてるけど、覚えてるん?」
1「全然、覚えてません・・・そうでしたっけ?どんな人でしたっけ・・・」

管「まあこの辺は紫希ちゃんも覚えてないと言うか、知らない事が山ほどあるけど。」

管「3つの時の話だからなあ、覚えてないよ普通。」

1「兄も覚えていないでしょうか?」
忍「ああ、そうやった。春日さん、お兄さん居るんやったな。」

管「んー、そうだね、覚えてはいるけど役には立たないかな。」

管「本編でそこまで書いた事無いけど、紫希ちゃんの兄は紫希ちゃんと2才差。つまり紫希ちゃんが3つなら兄は5つなので、流石にそろそろ記憶がはっきりし出す頃なんだけど・・・・」

1「・・・覚えてない、ですか?」

管「というか、単純に知らない。ある日突然、妹が敬語で話しだすようになった、程度の認識でしかない。」

1「ああ・・・」
忍「待った。ほんなら、お父さんとかお母さんやったら、」

管「お父さんとお母さんも知らないんだ。」

忍「知らへんねんや・・・」
1「すみません、知らなかったとしても聞きませんか?私、両親からこの言葉づかいで何かを言われた事有りませんけれど、両親は理由を知ってるからだと思っていたんですけど・・・」

管「知らない。ただ、無理に辞めさせる理由は無い。って事は知ってる。」

1「ううん・・・」
忍「確かに、乱暴な言葉遣いいうわけやあらへんから、アカン!今すぐ辞めえ!言うて辞めさせる程の事やないけどな。でも、五十嵐さんや黒崎さんや、他の友達はどうなん?聞かれた事あらへん?」
1「あ、それは覚えています。小学校で聞かれましたけど・・・ただ、その時もずっとこうだったから、と答えた気が・・・」

管「まあそれは別に嘘でもなんでもないよね。」

1「ええ。実際そうでしたし。」

1「紀伊梨ちゃんからは普通に話さないの?と尋ねられた事もありますけれど、」

1「私にとっては、これが私なりの「普通」だったので・・・」

忍「せやなあ。ほんまに、遊んでる時でも誰の前でも、ずっと敬語やもんな。」
1「ええ。別に緊張してるからとか、壁を感じてるとか、そういうわけではないんです。もう半分口癖というか、自然に出て来ると言うか。」

管「そうね。設定にも書いてあるけれど、別に君達皆、過去に何かがあって心に癒えない深い傷をとか、トラウマがとか、そういうのは無いので。」

忍「そうやった。それは設定にあるんやったな。」
1「そうですね。私も別に、思い出したくない何かがとか、そういう事を感じた事はありません。」

管「そうそう、それで良いんだよ。」




管(・・・まあ、)

管(過去に有った事が未来になって急にひょんっと出て来る場合は結構あるし)

管(自分の知らない所で、自分に関わる何かが動いている、いた、っていうのは、現実でも子供あるあるなんだが)

管(まあそれはもっとずっと先の、遠い遠い未来で知れば良いのさ。)

管(そうやっていつしか大人になって、)

管(でもそれまでをしっかり生きていたら、何かあっても事態を処理する武器や、頼りになる仲間がちゃんと揃ってる筈だからね。)

管(ついでに言うと私、言った「側」とは言ったけど)

管(言った「人」とは言ってないんだよ)

管(この2人は気づいてなさそうだが・・・)

1「?どうかしましたか?急に黙られましたけど・・・」
忍「腹痛いん?」

管「いや、なんでも。ああ、そうだ。序にもう一個ヒントを。」

管「質問されているのは紫希ちゃん。」

管「「ちたごろう」様からは、他に特に誰それを出して欲しい、という風な事はお手紙に書かれていなかった。」

管「では、なぜ私はこの場に忍足君だけ追加で呼んだのだと思うね?」

1「指定では無かったんですか?」

管「無い。氷帝サイドがお気に入りとか、一緒に出してとか、そういう事は一切書かれていない。私が決めた。」

忍「俺も、指定が入ったからやとばっかり思ってたわ。俺がピックアップされる理由とか、他にあらへんし。」
1「そうですよね。忍足君はお友達ですけれど、友人同士になってまだ日が浅いですし。付き合いという意味なら、紀伊梨ちゃんや千百合ちゃん達の方が長いですから。」

管「ま、それもいずれね。」

忍「それの見通しこそ、欠片ぐらい欲しない?」

管「言わないでつかあさい・・・!」