このプールは半2階に空中プールみたいなものがある。
一階のプールから階段で上がって入るもので、1階がざっと見渡せる程度には高さがある。
この空中プールの一角で遠慮なくぎゃはぎゃは笑っているのは棗。
「何なのあれw何なのなのwちびっこプール教室かw」
「おうおう、すごい数の子供じゃき。」
「大体の成り行きは想像がつくな。」
「よ!」
「え?ああ、ブンブン君に桑原w」
丸井と桑原は、スライダーに行って戻ってきた所であった。
ふと上を見ると、友人が固まって一方向を見て笑ってるから、何か見えるのかと思って上がってきたのだ。
「何がそんなに面白いんだ?」
「あれw」
「あれって・・・お、すげえ!ちびがいっぱい!」
「どうなったらああなるんだ・・・」
「まあまあwそうでなくても、紀伊梨はちびっこを寄せ集めやすいのよwレベルが一緒だからw」
「それは頷けるの。」
「紫希も紫希で子供受けは結構良いしなw見るからに怖くないタイプだしw」
「黒崎はどうなんだ。」
「わからないの柳ともあろうものがw彼奴が子供に寄ってこられるわけないでしょ、普通に考えてw」
「まあ想像はついていたが。」
「お。噂をすればじゃ。」
その時階下では、丁度千百合と幸村が「一度25mプールの方様子見に行こうか」となった所であった。
2人の影が25mプールへと、何も知らず近づいて行くのが上から見える。
「あのスピードは気が付いてないくさいなw」
「まあ、もうちょっと近づかねえとな。」
「お、足取りが遅くなってきたぜよ。」
「あ、止まっ・・・ひ、引き返した・・・」
「あっはっはっはっはw」
「明らかに速足だな。」
「おー、すげ。黒崎が幸村君の手引いてる。」
「黒崎は必死なんだろうな・・・」
「逃げられるんか?」
「いや、向こうに五十嵐が居るならまず捕まるだろう。見ろ。」
そう言ってる間に、幸村と千百合がちびっこにわらわら囲まれてずるずる25mプールの方に引き戻されるのが見えた。
「で、どうする。」
「どうするって・・・」
「加勢に行ってやるか、やめるかという話だ。」
「俺は素知らぬ顔をして行って、あくまで他人のフリをして一方的に観察しながら、隣のレーンを泳いでいたい派じゃ。」
「わっかるーw」
パシ、とハイタッチする仁王と棗。
「お前らな・・・」
「桑原はあれでしょw無視しても良いのに何か見捨てたみたいで気になって、つい見に行ってまんまと巻き込まれちゃう派でしょw」
「あーやるやる。」
「そういうブン太はどうなんだよ。」
「俺?俺普通に楽しそうだし混ざりに行く派。」
「楽しそうなんかあれが。見てる分にはええが、混ざると疲れそうぜよ。」
「そう?まあちびの相手なんてそんな苦労するもんでもねえし。」
「そうだったねwブンブン君ちびっ子慣れしてるんだったねw柳は?」
「俺はまあ気分次第派だ。」
「つまり?」
「今は面白そうなので行っても良い。」
というわけで、結局25mプールに大集合する事になるのだった。